口腔内全体をひとつのフィールドととらえた治療方針

治療方針歯が欠損した場合も同じく、欠損に至った原因を残したままインプラント治療や義歯の治療を行っても、せっかく入れたインプラントが失われるだけでなく、共存している他の歯への悪影響は残ったままになってしまいます。

建築であれば、いくら精密で頑強な外壁や柱があっても、その土壌への基礎工事と構造物全体の設計が不十分であれば、現時点ではきれいに完成したと思えても、最も配慮すべき永続性という点には不安があります。

インプラント治療に代表される再生医療単体は、もちろん高度な技術と知識が要求される治療技術ではありますが、口腔内全体をひとつのフィールドと考えたときには、一治療手段にすぎません。全体の設計、原因の把握をしっかり行ったうえで、インプラント治療、義歯、歯周治療、審美、補綴(修復)治療、矯正治療といった各治療手段を駆使して初めて、健全で永く持続する一口腔を構築することが可能となります。

そのような観点から、当院ではまず患者さまの主訴に対する原因をしっかり診査診断してから、個々の患者さまに必要かつ最適な治療計画を立案します。もちろん、主訴の改善といった応急処置は行いますので、ご安心ください。