根管治療後の処置について

ファイバーコア神経をとった歯は、神経が残っている歯に比べて強度などで劣っています。また、神経がないということは感覚がないということなので、細菌が侵入してもわかりづらい状態です。根管治療を行った歯に関しては、こういった欠点をできる限りカバーできる処置が望まれます。

まず、根管治療を行った歯は強度が著しく低下するため、クラウン(被せ物)をする必要があります。そして、この被せ物を支えるのがコアです。コアに用いられる素材は、従来は金属が主流でしたが、現在はグラスファイバー系材料のファイバーコアを採用するのが理想的とされています。

ファイバーコアの特徴
1. 歯に似たしなやかさ
金属製コアは硬質なので、強い力が加わるとその刺激が直接歯の根に伝わってしまい、根を壊してしまうことがあります。ファイバーコアには適度なしなやかさがあるので、歯自体にやさしいのはもちろんのこと、クッションの役割を果たして衝撃を吸収し、根が壊れないように保護してくれます。

2. 金属不使用
ファイバーコアには金属が一切使用されないため、金属アレルギーの心配がない点も金属製のコアとは異なる特徴です。