精密な根管治療を実現する様々な機器や素材を導入

NiTiファイル(ニッケルチタンファイル)ニッケルチタンファイル
従来の歯内療法に使用するファイルは、ステンレス製のものが一般的でしたが、柔軟性が低いために湾曲が強い根管に使用すると、本来の形態を逸脱して過剰に切削する可能性がでてきます。その点、柔軟性に優れたNiTiファイルなら、湾曲根管へのアプローチも安全に行うことができます。

Wave One SystemWave One System
Wave OneファイルとXスマートプラスを用いた、次世代のNiTiファイルシステムです。Wave Oneファイルは、反復回転運動(レシプロケーティングモーション)の採用によって歯質への過剰な食い込みを抑え、ファイル破折を軽減し、短時間での根管形成、拡大を可能にしました。Xスマートプラスは、Wave Oneファイルに対応した、反復回転運動を搭載した根管治療専用機器です。

CTCT
神経を取った後も痛みが続くなど症状が落ち着かない場合は、治療が行き届いていない根管が残っている可能性があります。CTによる立体撮影により、通常のレントゲン映像では見えない根管もしっかり発見・確認してから治療を行うことで、このようなトラブルは未然に防ぐことができます。

超音波治療機器 P-MAX超音波治療機器 P-MAX
根管口明示、根管内洗浄、根充材除去などを行う際、回転切削器具よりも比較的微細な動作が可能な超音波治療機器 P-MAXが、歯への負担軽減に威力を発揮します。

エンドサクセスチップエンドサクセスチップ
P-MAXに装着する器具。古いポスト(土台)の除去、 根充材除去、根管形成に使用し、各用途により最適な物を選択します。

MTAセメント(Mineral Trioxide Aggregate)MTAセメント
MTAは、1993年に米国で開発された歯科用の水硬性セメントで、生体親和性に優れています。強アルカリ(pH12)による殺菌作用、組織を刺激することによる硬組織形成作用があるため、根管治療のリペア(空洞の修復)などに効果を発揮します。

【術前】
MTAセメント
歯の中央部に病巣ができました。この場合、本来の根管とは別の部位に病巣ができたため、通常の根管治療では治りません。
感染物質を取り除いた後、優れた生体親和性をもつMTAセメントで封鎖します。
【術直後】
MTAセメント
 MTAセメントが確認できます。
【術後1年半】
MTAセメント
 病巣の消失と骨の新生を確認。