ハイレベルな治療を実現する設備を完備

当院では、医師が技術を高める努力を続けるとともに、オペ室や歯科用CT、マイクロスコープなどを完備して、安全・確実でハイレベルな治療を実現しています。

歯科用CT歯科用CT
歯を支える顎の骨には窪みや傾きがあり、神経や血管が多く通っています。その構造は非常に複雑なため、レントゲン写真では骨の影になった神経や血管を確認できません。CTは、こういった複雑な神経系や血脈の流れ、筋肉や骨の構造を把握するために不可欠な設備です。

当院が採用しているCTの特長は、頭部の周りを360°回転させて撮影できるフルスキャンであることと、撮影エリアを3段階に切り替えられることです。最大幅の160mmでは、左右の親知らずの根尖と下顎管との位置関係を同時に診断できますし、小臼歯の治療やインプラント治療には80mmが適しています。また、40mmでの撮影は、幅が限られる代わりに細かい断層がきれいに撮影できることから、患部を詳細に把握する必要がある根管治療で活躍します。

歯科用CTCTを利用することによって、従来のレントゲンは平面でしか得られなかった情報が立体的で奥行のあるものになります。つまりは患者さまの口腔内の環境を、より具体的にイメージすることができるようになり、治療の精度は確実にアップします。

また、院内にCTを完備していない歯科医院では、大学病院や提携クリニックなどでCT撮影をして来ていただくことになるため、撮影までの期間が長くなったり、別途日程の調整が必要な場合があります。その点、院内にCTが完備されていれば、術前のみならず術中にもCTが撮影できるので、スムーズで安全・確実な治療進行が可能です。

マイクロスコープマイクロスコープ
肉眼では見えないほど小さな患部も、マイクロスコープを用いると最大で肉眼の21倍までクローズアップできます。それにより、根管治療における垂直加圧根充や、歯根内に詰められた古い根充剤の除去、破折線の有無、第4根管の探索などが可能となります。

歯科医療の先進国・アメリカでは、ほぼ100%の歯科医院がマイクロスコープを導入していますが、日本における導入率はまだ低く、根管治療を専門に行う大学病院の医局でも、マイクロエンドを行える歯科医は限られています。なかなか普及しない理由は、機器そのものが高額な上に操作方法も難しく、取り扱うにはトレーニングが必要だからです。当院では、マイクロスコープを使用したトレーニングコースにて、感覚を研ぎ澄ます努力を行っています。

Co2レーザーCo2レーザー
術野に照射することで痛みや腫れの原因であるプロスタグランジンの生成を抑制し、細胞の活性化を促進させます。インプラント手術ではインプラントが歯槽骨と一体化した後に行う2次手術に使用することで、インプラントに対する影響を最小限にします。

生体モニター生体モニター
血圧、心拍数、脈拍を管理することで、インプラント手術を安全に進めることができます。

拡大鏡(ルーペ)拡大鏡(ルーペ)
当院では、4.3倍の拡大が可能な拡大鏡を使用しています。自費治療になるケースが多いマイクロスコープとは異なり、拡大鏡は保険治療にも活躍するものですので、視野が広く安定した使用が可能な高機能拡大鏡を導入しています。

超音波スケーラー超音波スケーラー
微弱な力から高出力まで幅広い振動で、歯周病の原因である歯石の除去から歯根管の清掃まで患者さまの負担を軽減させるだけでなく歯牙、歯周組織への侵襲を最小限にします。

インプランターインプランター
インプラント手術では、患者さまの顎の骨にドリルで穴を開けてから、フィクスチャーと呼ばれるインプラント体を埋め込んでいきます。その際、どんなに高い技術を持っている歯医者でも、多少のブレが生じてしまう可能性があるのですが、そのドリルのブレを極限まで制御して軽減するためのシステムがインプランターという機械です。

機器の先端部分に高性能なマイクロモーターが装備されており、マイクロモーターをコンピューター制御することによってドリルの回転数などを自動調整します。人の手では行うことが難しい、精密で計算された動きでドリルを制御してくれますので、人の手のみで行うよりも、確実で安全な手術が実現されます。

また、インプランターには、ドリルの回転数や回転速度などが一目で分かるディスプレイが備えられており、歯科医師はインプラント手術中、ドリルの制御状態を常に確認しながら手術を進めていくことができます。

PRP用遠心分離機PRP用遠心分離機
インプラント治療や抜歯、歯周外科等の際に使用することで痛みや腫れが少なく、治療後の骨の再生を飛躍的に向上させるPRP療法を導入しております。

PRP(Platelet Rich Plasma)とは、通常平均より高い濃度の血小板を含んだ自己由来の血漿のことで、患者さまから採取した血液を遠心分離法により濃縮血小板を精製し、これを活性化したものです。

血液中の血小板には、創傷治癒や組織再生に効果的な成長因子が多く、治療後の痛みや腫れの軽減だけでなく、骨造成を助ける働きをします。 患者さまご自身より精製された血小板の為、アレルギー等の拒絶反応も少なく非常に安全な治療です。

手術室手術室
当院には、インプラント治療、再生治療、歯周外科治療などの高難度手術に対応できる設備が整っています。特にインプラント治療は、生体に生体外物質を移植する手術になるため、最高レベルの滅菌を維持する必要があります。通常の歯科治療のスペースとは別に個室の手術室を完備することによって、患者さまの安心と、さらには患者さまのプライバシーを確保しています。

無影灯無影灯
手術台には、手術野を明るく照らす無影灯を配しています。明るい視野の中で施術することは、インプラント体を入れる場所を正確に把握することに繋がり、より安全な手術を実現しています。

徹底した滅菌対策による衛生管理

治療において、忘れてはならないのが感染対策です。院内感染を防いで、インプラント手術をはじめとする全ての治療を安全・確実に行うために、滅菌器による滅菌システムや滅菌パックといった感染対策も徹底し、無菌室に近い環境体制になるよう心掛けています。

Kavo社製ユニットKavo社製ユニット
Kavo社製のトリートメントユニットは、タービン水やうがい水に低濃度の過酸化水素水が用いられていて、給水チューブ内を常に清潔に保つ水消毒の機能(常時水消毒機能)があります。さらには、休診日前には高濃度の過酸化水素水で漬け置き処理をする集中水消毒システムも合わせて装備されています。細菌の繁殖とバイオフィルムの形成を抑えるためには、過酸化水素水を継続的に利用することが効果的だとされていますので、常時水消毒機能は特に有効です。

また、チェアーの構造にもさらなる工夫と特徴があります。解剖学に基づいて創られたチェアーが体全体を包み込んでくれるので、患者さまにはリラックスした状態で治療を受けていただけます。さらに、切削時の振動を限りなく軽減させる機器も装備していますので、痛みの少ない治療の実現にも一役買ってくれます。

口腔外バキューム口腔外バキューム
治療中に飛び散る粉塵や体液には、ウィルスや細菌といった人体に悪影響を及ぼす原因となる要素が含まれることが有ります。それらを全て吸い取り、ユニットや器具などへの付着を防ぐことで診療室をクリーンに保ち、院内感染を防ぎます。


滅菌パックとディスポーサル滅菌パック
治療で使用する器具などは、患者さまごとに使う分をセットにして滅菌パックに入れ、高圧蒸気滅菌器にて滅菌処理を行っています。
また、コップやエプロンなどはディスポーサブル(使い捨て)のものを使用し、感染対策を徹底しています。

オートクレーブ(高圧蒸気滅菌器)オートクレーブ
最高132℃の高温蒸気にて確実に滅菌することにより、肝炎ウイルスはもちろん、ほとんどの微生物を死滅させることができます。

ガス殺菌機(ホルホープ)ガス滅菌
高温の蒸気で滅菌を行うオートクレーブにかけられないプラスチックやゴム製の用具などは、ホルマリンガス殺菌機にて常温による殺菌処理を行います。