2000年7月20日

ホワイトニングとは

ホワイトニング

ホワイトニングとは、健康な歯を削ることなく特殊な薬剤を用いて歯を白くする治療法です。もともとわずかに黄ばんだ色をしていたり、コーヒー・お茶・赤ワインなどの飲食による着色、神経をとった歯が黒ずんでしまった場合など原因は様々ですが、本来の歯の白さを取り戻すことによって、歯の色に対するお悩みを解消します。

歯の表面に薬剤(過酸化尿素または過酸化水素)をおくと、成分から発生する活性酸素によって歯に着色している汚れが分解され、歯の色が白くなります。ただし、時間が経つとある程度の後戻りをしますので、白さをキープするにはホワイトニングを定期的に行うことが必要です。

長時間をかけてじっくり白くするホームホワイトニング

ホームホワイトニングホームホワイトニングは、患者さまお一人おひとりの歯型に合わせた専用のマウスピース(マウストレー)を製作し、1日に数時間、自宅でホワイトニング剤を塗布して行う方法です。刺激の少ない薬剤を使用するため安全性が高く、ご自宅で都合の良い時間に行うことができることから、なかなか歯科医院に通えないお忙しい方にもお勧めです。

低濃度の薬剤を使用しますので、長時間かけてじっくり白くしてゆく必要がありますが、時間をかける分、薬剤が内部に深く浸透し、効果の持続が期待できます。実施期間の目安は、上顎のみで約2週間程度ですが、効果には個人差があります。また、ホワイトニングで得られる歯の白さは、その方の歯のもともとの色合いが基準になりますので、そういう点でも得られる白さに個人差があります。

徹底した滅菌対策による衛生管理

治療において、忘れてはならないのが感染対策です。院内感染を防いで、インプラント手術をはじめとする全ての治療を安全・確実に行うために、滅菌器による滅菌システムや滅菌パックといった感染対策も徹底し、無菌室に近い環境体制になるよう心掛けています。

Kavo社製ユニットKavo社製ユニット
Kavo社製のトリートメントユニットは、タービン水やうがい水に低濃度の過酸化水素水が用いられていて、給水チューブ内を常に清潔に保つ水消毒の機能(常時水消毒機能)があります。さらには、休診日前には高濃度の過酸化水素水で漬け置き処理をする集中水消毒システムも合わせて装備されています。細菌の繁殖とバイオフィルムの形成を抑えるためには、過酸化水素水を継続的に利用することが効果的だとされていますので、常時水消毒機能は特に有効です。

また、チェアーの構造にもさらなる工夫と特徴があります。解剖学に基づいて創られたチェアーが体全体を包み込んでくれるので、患者さまにはリラックスした状態で治療を受けていただけます。さらに、切削時の振動を限りなく軽減させる機器も装備していますので、痛みの少ない治療の実現にも一役買ってくれます。

口腔外バキューム口腔外バキューム
治療中に飛び散る粉塵や体液には、ウィルスや細菌といった人体に悪影響を及ぼす原因となる要素が含まれることが有ります。それらを全て吸い取り、ユニットや器具などへの付着を防ぐことで診療室をクリーンに保ち、院内感染を防ぎます。


滅菌パックとディスポーサル滅菌パック
治療で使用する器具などは、患者さまごとに使う分をセットにして滅菌パックに入れ、高圧蒸気滅菌器にて滅菌処理を行っています。
また、コップやエプロンなどはディスポーサブル(使い捨て)のものを使用し、感染対策を徹底しています。

オートクレーブ(高圧蒸気滅菌器)オートクレーブ
最高132℃の高温蒸気にて確実に滅菌することにより、肝炎ウイルスはもちろん、ほとんどの微生物を死滅させることができます。

ガス殺菌機(ホルホープ)ガス滅菌
高温の蒸気で滅菌を行うオートクレーブにかけられないプラスチックやゴム製の用具などは、ホルマリンガス殺菌機にて常温による殺菌処理を行います。